意味がわかると怖い話風な、意味のない話

毎日即興で意味ありげな話を書いているので、皆さんが深読みをして怖い話にしてください。他力本願型エンターテイメントです。

ヒロシ

小学校の頃ヒロシというやつがいた。ヒロシの家はとても貧乏でいつもよれよれの服を着ていて、なんとなく皆んなから嫌われていた。そのヒロシを今日駅で見た。14年ぶりなのだが一目でヒロシだとわかったんだ。声をかけるとジッと見つめてきて、一言こう言った。

「ささき。」

誰と間違ってんだよ、と言おうと思ったがもうヒロシは立ち去っていた。ふざけたやつだ。