意味がわかると怖い話風な、意味のない話

毎日即興で意味ありげな話を書いているので、皆さんが深読みをして怖い話にしてください。他力本願型エンターテイメントです。

雪山

雪山での遭難3日目。運良く見つけた山小屋の中に残っていた食料も残りわずかになっていた。チラリと横に目をやる。吹雪は一向に止みそうにない。なんとかしないと。幻覚なのか声が聞こえる。

「助けてくれー。」

次の日僕は助かった。

河原の本

友達と河原でキャッチボールをしていると僕の投げたボールがそれて草むらに入っていった。こんなもん落ちてたぞ、友達が何やら本を手に戻ってきた。どうせエロ本だろうと思い近づくとそれはどこか外国の言葉で書かれている本だった。こんなもん捨てろよ、そういうと僕らはキャッチボールを再開した。

神輿

夏になると毎年おばあちゃんの家に行っていた。夏祭りの神輿をみるのが好きだった。大人たちが担ぐ神輿は小さな僕にとって憧れだった。「僕もお神輿担ぎたい。」そういうとおばあちゃんは「あなたは小さいからダメ。」と毎回言った。「大人になったらいい?」と聞くと「大人になってもあなたはダメ。」と言われた。過保護な家庭だったな。

宅配ピザ

料理をすることも買いに行くことさえもめんどうなので、最近は毎週末宅配ピザを頼んでいる。

チャイムが鳴りドアを開けるといつものお兄さんが立っていた。料金を払うといつもありがとうございますと言いニヤッとされた。

とても感じの良い人だ。ぱくっ。今日のピザはいつもより美味しい気がする。